山口県周南市 帝人ファイバー徳山工場 高品質循環を目指した化学リサイクルの挑戦 1990年代後半から2000年代初頭
山口県周南市の帝人ファイバー徳山工場で始まったボトルtoボトル事業は、日本のリサイクル政策が量的処理中心から質的循環へと転換しつつあった時代を象徴する取り組みである。1990年代後半、容器包装リサイクル法の施行によってPETボトル回収量は急増したが、当時主流だったマテリアルリサイクルでは品質劣化や用途制約が避けられず、再び飲料用ボトルに戻すことは困難だった。こうした限界を克服するため、徳山工場ではPETをモノマーまで分解し再重合する化学的リサイクルが採用された。この方法は工程やコストの負担が大きい一方、不純物を除去でき、新品原料と同等の品質を確保できる点に特徴がある。石油化学コンビナートが集積する周南市の立地条件と、山口県のエコタウン構想による支援を背景に、年間62000ト�
��規模の処理能力が実現した。本事業は、単なる廃棄物処理ではなく、製品寿命を閉じた循環として成立させる試みであり、その後の循環型社会政策や高品質リサイクル技術の基準点となった。
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