2019年1月6日日曜日

エコグッズ 素材に配盧した製品 オーガニックコットン・オーガニックウール 1999.12.15

天然素材の調達における環境負荷は、 栽培 ・ 飼育から 繊維あるぃは生地になるまでの間に、 大量の化学薬品を使用している点。 その化学物質の使用を控え、 自然のものを活用することで、 環境負荷は大きく削減できる。 そうして作られたものが、 オ一ガニック (有機栽培) 製品。

コットンであれば、 栽培時の化学肥料、 薬、 収穫時 の落葉剤、 脱脂時の苛性ソーダ(合成洗剤に使用されているもの) 、 生地を織る際の合成ノリ、 加工時の漂白剤 や化学染科などが使用されている。 素材調達の段階で、 これら化学物質の替わりに、 有機肥科、 害虫駆除用テントウムシ、 生分解性の高いソーダ灰、 合成丿リ の替わり にコーンスタ―チを使用し、 漂白も染色もしないで作られている。

ウールであれば、 羊を飼育する際の牧草に農薬が使用 され、 シラミやダニがつかないよう年にー~2回は羊ごと農薬に浸ける。 また、 刈り取った毛も合成洗剤で洗 浄、 漂白、 クロム、ニッケルー スズを使用した染色など の過程を経て毛糸となる。 ォーガニツクウールは牧草を 有機栽培 し、 石けんのみで洗浄、 紡績袖に羊毛油を使用 して紡ぎ、 染色にも天然染科を使用 し、 クロム ・ ニッケル・ スズは使用しなぃ。

オーガニック繊維は、 環境負荷の低い素材であるが、 ファッション性の面ではこれまでの化学染科のようなバ リェーションが出ないという欠点はある。 しかし、 自然な風合いを生かしたデザインが次々と作り出されている。 今後は、 この素材の良さを生かしたデザイ ンの数が増えることで市場は膨らむだろう。

また、 現在オーガニックコットンの生産量は非常に少 な く 、 全綿糸の 1%にも満たないという。 有機栽培は収穫が多少不安定で手聞もかかり、 当然価格が髙くなるた め、 生産者にとってはリスクを伴う栽培方法でぁる。 そ こでメーカーや仲介業者、 小売業者などが積極的にオーガニック製品を取り扱い、今後産業と してさらに成長す るよ うなバックアップをすることが必要である。

0 件のコメント:

コメントを投稿