2019年1月7日月曜日

生分解性プラスチックとは?

<生分解性プラスチックとは?>

別名「グリーンプラスチック」とも言う。
微生物等の働きで土の中等の自然環境に放置しておくと分解が進むプラスチック。
多くは植物由来のプラスチックだ。
分解後、二酸化炭素と水だけが残り、残渣の回収や処理の手間がかからないと言
われている。
現在、商品化されているものとして、陽を遮断して雑草の成長防止、保温に使う
農業用のフィルム等に使われいる他、使い捨ての食品容器やストロー、ゴルフの
ティーの他にアトピー防止のタオル等商品化されている。
しかし商品化にあたっての課題は多い。
これまでパソコンや携帯電話の躯体、自動車の車内シート等に試しに使われたが、
耐久性やコスト等に課題を残す。
分解されやすいため、使用中にもろくて壊れやすい。既存の石油系プラと比べる
と生産コストが数倍高い。
従って、2017年の生分解性プラスチックの世界生産量は88万トン。石油系プラス
チックの生産量の1%未満。製品が商品になるまで、まだ発展途上だ。
日本政府は、東京2020年までに23%増、108万トンの生産量を見込んでいる。
植物由来の生分解性プラスチックと石油系プラスチックを同じ土壌で比較しよう
としている。
今深刻化している「海洋ごみの廃プラスチック」。廃プラの代替品としてこの生
分解性プラスチックの商品化を商機として考える企業が少なくないが、発想自体
が短絡なのでは…。確かに廃プラはコストが安い。「無尽蔵な石油資源」を前提
とした大量生産・大量消費・大量廃棄に支えられた商品だ。
エコマテリアル(環境配慮型素材)としての生分解性プラスチックは「枯渇性の高
い」石油系プラスティクの代替品に数えられ、廃プラのごみ対応の延長線上に開
発されたものではないのだ

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