Sunday, October 20, 2024

ロシアによる放射性廃棄���の海洋投棄 - 1996年10月

ロシアによる放射性廃棄物の海洋投棄 - 1996年10月

ロシアは旧ソ連時代から、バレンツ海やカラ海に約17000個の放射性廃棄物コンテナを投棄し、その総放射能量は2.5百万キュリー(Ci)を超えます。これには、原子力潜水艦「K-27」の廃炉や核燃料再処理施設からの廃棄物も含まれ、生態系への長期的影響が懸念されています。1993年のロンドン条約で放射性廃棄物の海洋投棄は禁止されましたが、1994年までにさらに11基の原子炉が海に捨てられ、一部には使用済み核燃料が残されていました。

ロシア政府は、年間1億ルーブル(約2億円)の予算で陸上処理施設を整備すると発表しましたが、経済危機の影響で進展は遅れました。欧州復興開発銀行(EBRD)やノルウェー政府は「北極圏放射性廃棄物除去計画」を開始し、国際的な支援を行っています。この問題は、漁業資源や海洋生態系に深刻な影響を及ぼし、北極圏全体の環境保護において大きな課題となっています。

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