八王子市の工場跡地における水銀汚染 - 1998年6月
東京都八王子市にある工場跡地(面積25000平方メートル)で、無機水銀による深刻な土壌汚染が判明した。排水処理過程で適切に処理されなかった水銀が漏出し、約60000立方メートルの土壌が汚染されたとされる。この工場では農薬の製造が行われており、漏出した水銀は神経障害や腎機能障害、水俣病などの健康リスクを引き起こす可能性がある。
環境省の基準では土壌中の水銀濃度が0.5mg/kgを超える場合、特別管理が必要とされるが、具体的な数値は公開されておらず、市民からは情報の透明性の欠如が批判されている。2000年1月までに浄化作業を完了する予定だが、長期的な環境影響が懸念されている。東京都と市は、住民説明会や継続的な環境モニタリングを進め、医療支援を含む迅速な対応が求められている。
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