若松孝二と時代の熱気
若松孝二(1936年~2012年)は1960~70年代に活躍した日本の映画監督で、社会運動や革命思想を映画に取り入れました。代表作『天使の恍惚』(1972年)や『赤軍-PFLP 世界戦争宣言』(1971年)は戦争や資本主義批判をテーマに制作されました。当時の学生運動や反戦活動に共鳴し、低予算の自主制作で大胆な手法を用いて社会の抑圧構造を批判。パレスチナ解放人民戦線(PFLP)との国際的な連携や、赤軍派の田宮高麿らとの交流を通じて、時代の革新精神を象徴しました。若松は「映画は革命の手段」と語り、その革新性は園子温ら後進の監督に影響を与え、現在も再評価されています。
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