核の黄昏 人類一〇〇年の力のゆくえ 2020年代
二十世紀以降、人類は核兵器によって自らの文明を終わらせる力を手に入れた。核弾頭は依然として世界に一万発以上存在し、即応状態にあるものも多い。冷戦後も軍備管理は崩れ、誤作動や偶発的使用のリスクは増している。科学技術の進歩は本来人類を幸福に導くはずだったが、目的を見失ったまま「力」だけを増幅させた結果、人類は神にも悪魔にもなりうる存在となった。ハラリは、私たちが「何を望むか」を定めず力のみを追えば、核のような破壊手段が制御不能になり、人間が自ら築いた仕組みに滅ぼされると警告する。制度の修復と人間の成熟だけが、この暴走を止める鍵である。今世紀は、その結末を人類自身が選ぶ世紀となる。
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