1971年、兵庫県豊岡盆地を最後の生息地として、日本の野生コウノトリは姿を消しました。営巣する木の伐採、湿地の減少、農薬の影響などが重なったためです。それでも兵庫県は飼育と繁殖を続けました。1996年の資料には、ヒナに餌を取ることや羽ばたくことを学ばせ、市民も観察できる公園を造る計画が記されています。鳥を空に放つだけでは、野生復帰は果たせません。飛び立った先に餌を取れる場所が必要です。1999年、豊岡市に県立コウノトリの郷公園が開園。地域では餌場となる湿地や田んぼの環境づくりも進められました。そして2005年9月24日、飼育されていた5羽が試験放鳥されます。白い翼が豊岡の空へ戻った日は、長年の保護活動が新たな段階に入った日でもありました。
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