Sunday, September 27, 2026

お台場の白い塊と、雨の日の下水道

東京都港区のお台場海浜公園では、1990年代後半から、白っぽい塊が砂浜に漂着する問題が報じられました。「オイルボール」と呼ばれますが、主な原因として東京都が注目したのは、海上で流出した石油ではなく、家庭などから下水道へ流された油脂でした。元の記事は、油やせっけんに由来する成分が塊になり、雨の後に流れ出ると説明しています。 仕組みの鍵は「合流式下水道」です。東京の多くの地域では、生活排水と雨水を同じ管で運びます。普段は下水を処理施設へ送れますが、大雨で流量が増えると、一部が川や海へ放流されます。管の内側に付着していた油脂の塊も、雨水ではがされて流出することがあります。お台場への漂着は、台所で流した油と、雨の日の下水道の働きがつながっていることを目に見える形で示しました。 東京都はその後、雨水の放流口にごみや油の塊を流れにくくする装置を設け、降り始めの汚れた下水を一時的にためる施設も整備しました。同時に、家庭や飲食店へ油を下水道に流さないよう呼びかけています。食器や鍋の油を洗う前に拭き取ることも、管の詰まりと水辺への流出を減らす対策の一つです。

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