汚れゆく大地、裁かれぬ影 - 現代日本の環境犯罪(2020年~2024年)
日本では産業廃棄物の不法投棄や野生動植物の違法取引が深刻化し、環境犯罪が増加している。2020年の環境犯罪の検挙件数は6649件で、前年の6189件から増加。特に、産業廃棄物の不法投棄に関する苦情が多く、令和4年度の公害苦情20867件のうち9018件が廃棄物投棄関連であった。違法投棄の手口は巧妙化し、山間部や海岸沿いの人目につきにくい場所が狙われる傾向にある。自治体は監視カメラの設置や取り締まりの強化を進めているが、規制の隙を突く業者が後を絶たない。
また、野生動植物の違法取引も続いており、ワシントン条約に違反する密輸が報告されている。特に希少な鳥類や爬虫類、ウナギの稚魚(シラスウナギ)が高額取引の対象となっている。2021年の調査では、野生動植物の違法取引がマネー・ローンダリングとして検挙された例はないものの、組織的犯罪との結びつきが懸念されている。
警視庁と環境省は監視体制を強化し、自治体と連携したパトロールや罰則の厳格化を進めている。しかし、環境犯罪は取り締まりを強化するだけでは防ぎきれず、法整備のさらなる強化と企業や市民の環境意識向上が求められている。
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