Saturday, December 27, 2025

北海道三笠に残された油の夢 大量循環の時代が終わった頃 一九九七年から二〇〇五年

北海道三笠に残された油の夢 大量循環の時代が終わった頃 一九九七年から二〇〇五年
北海道三笠市に設立された道央油化センターの撤退は二〇〇〇年代初頭の日本における廃プラスチック政策の限界を象徴する出来事であった。最終処分場の逼迫を背景に容器包装リサイクル法が施行され油化をはじめとするケミカルリサイクルは循環型社会の切り札として期待された。しかし再商品化入札制度ではコスト競争が優先され高炉など既存設備を活用できる手法が有利となり設備投資の重い油化は採算を確保できなかった。加えて自治体回収プラスチックの品質ばらつきは生成油の品質や歩留まりを悪化させ大量処理を前提とするほど赤字が拡大する矛盾を生んだ。量的処理を重視した制度設計が現場の技術特性と噛み合わなかった結果その歪みが地方で最初に顕在化したのが三笠の事例である。この撤退を契機に政策は大
量一括処理から条件付きリサイクルへと見直され今日の議論へとつながっている。

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