ツバルとモルディブにおけ���生態系への影響-2002年11月

ツバルとモルディブにおける生態系への影響-2002年11月

南太平洋のツバルやインド洋のモルディブでは、地球温暖化による海面上昇が年間約3.2mm進行しており、高潮による塩水が農地や飲料水に侵入しています。これにより、マングローブ林などの沿岸生態系が破壊され、魚類や鳥類の生息数が急減しています。ツバル政府は、この問題に対抗するため、国連の国際司法裁判所にてアメリカとオーストラリアを提訴する方針を発表しました。アメリカは世界最大の温室効果ガス排出国であり、オーストラリアも化石燃料依存度が高く、両国のCO2排出がツバルの環境破壊を加速させています。さらに、キリバスやモルディブでも海岸侵食が進み、住民の移住が検討されています。科学者たちは、CO2削減目標を達成しなければ、これらの国々の生態系が持続不可能になると警告しています。