43-環境破壊ーまとめ-1998年2月
推測したタイトル - 海岸線に大量漂着ごみ - 1998年2月
山口晴幸・防衛大学校教授の調査によると、佐渡島や山形県庄内浜、長崎県壱岐島など日本各地の海岸で、韓国や中国、台湾からの漂着ごみが大量に確認された。特に、佐渡島南西部では、1キロメートルあたり3,000個以上のごみが漂着しており、プラスチック製品、ビニール袋、ペットボトル、漁具(特にナイロン製の網やロープ)が大部分を占めている。このような漂着ごみの存在は、地域の観光資源にも悪影響を与えており、佐渡市や壱岐市では清掃費用が年間数千万円に上っている。
漂着ごみの多くは、韓国や中国の漁業関連企業が出した廃棄物と考えられており、一部には企業ロゴや商品名が確認されることもある。特に、プラスチック製品の分解には数百年かかるため、海洋生態系に深刻な被害を及ぼしている。地元自治体は、清掃活動を継続しているが、流入するごみの量が多いため、完全な除去は難しく、焼却や埋立地の限界も指摘されている。
さらに、日本側からも韓国や中国、台湾にごみが流れ着いていることが予測されており、相互に汚染が進んでいる。日本海沿岸の各自治体では、漂着ごみ問題に対応するため、漁業関係者や企業と協力し、定期的な回収作業や新たなごみ処理技術の導入を進めているが、国際的な協力なしには根本的な解決が難しい状況だ。
近年、プラスチック製品の国際規制や、海洋ごみ対策を目的とした国際会議が行われているが、今後も持続可能な解決策が求められている。
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