2024年9月16日月曜日

リサイクル・マイン・パーク計画の現状-2020年代

リサイクル・マイン・バーク計画の現状-2020年代

2020年代においても、日本鉱業協会の「リサイクル・マイン・バーク計画」は進展しています。青森県尾去沢鉱山や秋田県小坂鉱山など、かつて稼働していた鉱山は、廃棄物リサイクルの重要な拠点として再活用されています。これらの拠点では、使用済み家電製品や産業廃棄物からの資源回収が進み、特に銅、アルミニウム、鉄、貴金属(金や銀)の回収が行われています。

例えば、2021年には年間約3万トンの銅と1万2千トンのアルミニウムが回収され、その多くが冷蔵庫やエアコンなどから得られました。三井金属鉱業や住友金属鉱山は、各拠点で精錬技術を駆使し、廃棄物から高価な金属を効率的に回収するシステムをさらに強化しています。これにより、日本国内の資源循環率が向上し、リサイクル産業が持続可能な形で拡大しています。

また、環境省や地方自治体との連携も深まり、廃棄物の効率的な回収が強化されています。特に、都市部から地方のリサイクル拠点への廃棄物輸送システムが整備され、リサイクルのコスト削減に貢献しています。これにより、年間数十万トンに及ぶ産業廃棄物がリサイクルされ、環境負荷の軽減が進んでいます。

さらに、海外展開も進行中であり、特に東南アジア諸国では、同様のリサイクルシステムを構築するための技術移転が行われています。日本のリサイクル技術は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた重要な要素として注目されており、国際的にも高い評価を得ています。

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