2024年9月16日月曜日

超硬合金リサイクル技術開発-1995年6月

超硬合金リサイクル技術の開発-1995年6月

**岩手大学の超硬合金リサイクル技術の詳細**

1995年、岩手大学工学部の中村溝助教授らのチームが、タングステン・コバルト系超硬合金をリサイクルする画期的な技術を開発しました。この技術により、使用済みの切削工具や耐摩耗部品から超硬合金を効率的に回収し、新たな製品に再利用することが可能となりました。従来、超硬合金は非常に高価であり、新品価格は業界に大きな負担を与えていましたが、この技術により再生された超硬合金は、従来の価格の10分の1から20分の1という非常に低コストで提供されます。

この技術は、金属を化学的に処理して不純物を取り除くことで、超硬合金を純粋な状態に戻すことに成功しています。特に、タングステンやコバルトといった希少金属の回収は、資源の有効活用や環境負荷の軽減にも大きく貢献しています。また、コスト削減効果により、国内外の産業界からも注目され、広く利用されることが期待されています。

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