2024年9月22日日曜日

ツバルとモルディブにおけ���生態系への影響-2002年11月

ツバルとモルディブにおける生態系への影響-2002年11月

南太平洋のツバルやインド洋のモルディブでは、地球温暖化による海面上昇が深刻な問題となっており、年間平均約3.2mmの上昇が観測されています。これにより、特にツバルでは高潮による塩水の侵入が農地や飲料水源を汚染し、生態系のバランスが崩れています。マングローブ林など、沿岸部に生息する動植物の生態系が壊滅的な影響を受けており、魚類や鳥類の生息数も急激に減少しています。

ツバル政府は、これらの環境破壊に対抗するため、国連の国際司法裁判所(ハーグ)にアメリカとオーストラリアを提訴する方針を発表しました。アメリカは世界最大の温室効果ガス排出国であり、オーストラリアも化石燃料への依存度が高いため、両国のCO2排出がツバルの環境破壊を加速させているとされています。

さらに、ツバルの他にも、モルディブやキリバスでは海面上昇によって海岸侵食が進み、住民の移住が検討されています。科学者たちは、CO2の削減目標を達成しなければ、これらの国々の生態系と社会が持続不可能になると警告しています。温室効果ガスの主な排出源は、アメリカの石炭火力発電所や、オーストラリアの石炭産業などが挙げられており、これらの国々の温暖化ガス対策の遅れが、世界中の脆弱な生態系に悪影響を及ぼしています。

企業としても、再生可能エネルギーの利用促進が叫ばれており、例えば、BPやシェルなどの大手エネルギー企業は、温室効果ガス削減に向けた技術開発を進めていますが、依然としてその効果は限定的です。

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