海洋環境破壊と違法廃棄物処理 - 2002年4月
日本の東京湾や大阪湾では、埋め立て工事や産業廃棄物の不法投棄が原因で、深刻な海洋環境破壊が進んでいます。特に鉛やカドミウムなどの有害物質が産業廃水として流入し、海底堆積物や魚介類に蓄積されています。東京湾で採取された魚類の鉛濃度は基準値の2倍に達し、漁業に大きな影響を与え、年間約50億円の損害が報告されています。川崎重工業やJXTGエネルギー(現ENEOS)などが操業する港湾地域では、水質浄化システムの導入が進んでおり、横浜港では透過型防波堤を設置し、海水の循環を促進しています。また、神戸港では工場排水の99%を除去する技術が導入され、海洋環境の改善が期待されています。政府は違法廃棄物処理に対して3年以下の懲役や300万円以下の罰金を科すなど、厳しい取り締まりを行っています。
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