炭化炉を利用したごみ処理技術 - 2002年2月
岐阜県恵那市では、栗本鉄工所が開発した炭化炉を用いて、一般廃棄物を効率的に処理し、燃料として再利用する技術が導入されました。この技術では、可燃性廃棄物を約550~600℃の高温で炭化し、炭素含有物質に変換します。この炭化プロセスにより、廃棄物の体積を約90%削減し、発生した炭化物はカロリー換算で約5000kcal/kgの高エネルギー効率の燃料となります。特に、この燃料は中部電力の発電施設での利用が見込まれており、従来の埋め立て処理や焼却に比べて、環境負荷の大幅な低減が期待されています。
さらに、恵那市のごみ処理施設では、この技術を用いることで年間約1万トンの廃棄物処理を行い、そのうち約2000トンが燃料として再利用される計画です。また、炭化過程で発生する水素ガスは、地域のエネルギー供給にも利用できるとされています。栗本鉄工所のこの技術は、日本国内外での普及も期待されており、環境負荷を軽減しながら廃棄物を資源として再利用する新しいモデルとなっています。
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