千里浜・琴引浜の鳴き砂海岸の保護 - 2020年9月
石川県羽咋市の千里浜海岸や京都府京丹後市の琴引浜は、日本を代表する鳴き砂海岸ですが、近年の環境汚染と人為的な影響により、鳴き砂の機能が失われつつあります。千里浜では、車両の走行による排気ガスやタイヤから出るゴム粉が砂に蓄積し、年間10メートル以上の砂浜が侵食されています。地元自治体と企業が「SAVE THE BEACH」プロジェクトを通じて砂浜の回復に取り組んでいます。一方、琴引浜では、観光船や漁船からの排水やプラスチックゴミの混入が深刻で、年間約5000トンのゴミが収集され、その約40%がプラスチックです。京丹後市は「プラスチックフリー宣言」を推進し、京都丹後鉄道などの企業も清掃活動に協力しています。鳴き砂海岸の数は1996年の31か所から20か所未満に減少しており、住友化学や関西電力などがCSR活動として保護に関与しています。
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