上海市の水質汚染とその影響 - 2020年代
2020年代、上海市の主要河川である黄浦江、蘇州河、および長江は、工業排水による汚染が深刻化しています。特に、上海宝山鋼鉄株式会社(Baosteel)は長江沿岸で操業し、年間約5億人民元(約850億円)をかけて新たな排水処理設備を導入し、カドミウムや鉛などの有害物質を除去する取り組みを進めています。また、上海石油化学株式会社(Shanghai Petrochemical)は、黄浦江への排水に対する処理設備を強化し、約3億人民元(約510億円)の投資を行いました。これにより、地域住民の健康リスクが軽減されると期待されています。一方で、蘇州河にはリアルタイムで水質を監視するセンサーが設置され、汚染の早期発見が可能となりましたが、依然として汚染水が農業地帯で使用され、奉賢区や崇明区では土壌汚染が進行しています。
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