Monday, October 7, 2024

2020年代の与那国島におけ���CO2濃度、大気汚染、新型コロナウイルスの影響、そしてコロナ��のCO2排出量

2020年代の与那国島におけるCO2濃度、大気汚染、新型コロナウイルスの影響、そしてコロナ後のCO2排出量

2020年代に入っても、与那国島のCO2濃度は上昇傾向を維持しており、2023年の平均CO2濃度は410ppmに達しています。これは、コロナ前の2019年の平均値である約405ppmを超え、依然として上昇を続けていることを示しています。東京都の南鳥島で観測されたCO2濃度407ppmと比べても高く、与那国島が中国大陸からの大気汚染の影響をより強く受けていることが確認されています。

コロナ禍の影響とCO2排出量の一時減少
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって2020年に世界各国で大規模なロックダウンが実施され、中国でも石炭消費量が減少しました。2020年、世界全体のCO2排出量は約6.4%減少し、中国でも3.8%の減少が報告されています。この減少により、与那国島におけるCO2濃度も一時的に約405ppmまで低下しました。しかし、これは一時的なもので、ロックダウン解除後には急速に回復しています。

コロナ後のCO2排出量の急増
2021年以降、経済活動が再開されると、中国のCO2排出量は再び増加に転じました。2021年には、前年比で約5%増加し、コロナ前の水準を超える約116億トンに達しました。特に石炭火力発電が再稼働したことで、CO2排出量が急増しています。中国の石炭消費量は2021年に約40億トンに達し、その大部分は「中国華能集団公司(Huaneng Group)」や「中国電力投資集団公司(SPIC)」といった大手エネルギー企業による石炭火力発電に依存しています。

与那国島への影響
与那国島でも、このCO2排出量の増加に伴い、2023年にはCO2濃度が410ppmを超え、PM2.5の濃度も50µg/m³を超える日が観測されました。これは、日本の環境基準である35µg/m³を大幅に上回る数値です。中国の重工業地帯や石炭火力発電所が主要な汚染源であり、「河北鋼鉄集団(HBIS Group)」や「宝武鋼鉄集団(Baowu Steel)」などの企業がCO2と有害物質を大量に排出しています。

長期的な見通し
2020年代後半に向けて、世界的なCO2排出量はさらに増加することが予測されています。2021年の世界全体のCO2排出量は約365億トンに達し、コロナ前の2019年の約341億トンを上回りました。これは、コロナ後の経済回復とともに、CO2排出量が急速に増加していることを示しており、与那国島を含む南西諸島では、引き続き大気汚染への対応が求められています。

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