青い部屋族―1970年代・原宿に咲いた前衛の花(1974年12月)
1970年代の原宿・表参道には、のちの竹の子族に先んじて、表現の場を求めて路上に集う若者たちのグループ「青い部屋族」が存在していた。彼らは、アングラ演劇の旗手・寺山修司の影響を強く受け、詩の朗読、即興劇、パフォーマンスを即席の舞台で展開した。都市の路上を舞台化することで、既存の社会的規範に対抗し、芸術を日常に持ち込む実験的な活動は、若者たちの心に燻る表現への欲求と疎外感の反映でもあった。戦後の高度経済成長の余熱が冷めかけた時代、豊かさの中に虚無を感じ始めた一部の若者たちが、都市という空間を使い、自己表現と共同性を模索していたのである。彼らの活動は記録には乏しいが、のちのサブカルチャーやストリート文化の礎として、見過ごせない存在となっている。演劇と詩と都市空�
�が交錯する「青い部屋族」は、時代の裂け目に咲いた一輪の異端であった。
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