梅の種が生む新たな命 - 和歌山県の食品廃棄物リサイクル - 1998年2月
和歌山県南部地域では、梅干しの加工過程で発生する大量の梅干し種を活用し、食用油を抽出するリサイクル事業が進められている。特に、田辺市の協同組合エーツーが和歌山県工業技術センターと連携し、梅干し種の抽出および精製技術を開発。梅干しの加工業者は、年間500600トンの種を廃棄しており、これが塩害の原因となることも指摘されていた。事業化調査が進められ、持続可能な資源活用のモデルとして注目されている。
また、和歌山県では他にも、伐採材や間伐材をリサイクルした法面緑化工法資材の開発など、地域資源を活用したリサイクル製品の認定が行われている。これらの取り組みは、環境負荷の低減と地域産業の活性化に寄与している。環境への配慮を進める中で、食品廃棄物を有効利用する事業は、循環型社会の構築に向けた重要な一歩となっている。
関連情報:
和歌山県では、地域資源を活用したリサイクル事業の認定制度が存在し、法面緑化工法資材の開発なども行われている。詳細は和歌山県の公式情報を参照。
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