沈みゆく海、傷つく生態系 - 日本沿岸の海洋汚染の現実(1999年6月 - 2025年2月)
日本の沿岸部では、工業排水やプラスチックごみによる水質汚染が深刻化している。東京湾、大阪湾、伊勢湾などでは、有害物質の蓄積が進み、富栄養化による赤潮の発生が増加。漁業資源への悪影響が懸念されている。
特にマイクロプラスチック問題が深刻で、日本周辺の海洋には世界平均の27倍ものプラスチックが浮遊していると九州大学などが報告。これが海洋生物に取り込まれ、人間の健康への影響も危惧されている。また、海上保安庁の調査では2022年の油汚染件数が299件に達し、その多くが船舶由来だった。
環境省はプラスチックごみの流出量推計を進め、効果的な削減策を検討中。排水管理の徹底やごみ削減、環境教育の強化が求められている。海洋環境を守るために、今こそ国や自治体、市民、企業が連携した取り組みが必要である。
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