株式会社トリムの廃ガラスびん再利用技術 - 2003年2月

株式会社トリムの廃ガラスびん再利用技術 - 2003年2月

沖縄県の環境ベンチャー企業、株式会社トリムは、廃ガラスびんを原料とした多孔質軽量資材の開発を進めている。従来のリサイクルシステムでは、廃ガラスびんの再利用には輸送コストがかかることが課題とされていたが、同社は地域完結型のリサイクルシステムを構築し、沖縄県内での活用を促進している。

この技術で製造される多孔質軽量資材は、建築材料や土壌改良材として利用可能で、特に吸水性や断熱性に優れている点が評価されている。また、廃ガラスびんを粉砕・焼成することで得られるこの資材は、環境負荷の低減にも貢献し、沖縄県の循環型社会の形成に寄与することが期待されている。

さらに、株式会社トリムは地方自治体と連携し、廃棄物処理の負担を軽減する仕組みを構築。地元の公共施設や企業への導入を進めており、県内外の環境関連企業との協力も強化している。今後は技術の改良を進め、全国展開を視野に入れた事業展開を計画している。