Tuesday, July 29, 2025

小さな袋に詰まった葛藤 ―杉並レジ袋税をめぐる18か月―(2002年3月)

小さな袋に詰まった葛藤 ―杉並レジ袋税をめぐる18か月―(2002年3月)

2002年3月、杉並区で全国初となる「レジ袋税」条例が成立した。レジ袋1枚につき5円を課税するこの試みは、ごみ削減と環境意識の向上を目的としていたが、構想から実現までの1年半は、行政、市民、商業者の間で激しい議論が交わされた。商店街では「客離れが起きる」との不安が広がり、区議会でも「負担増」「流通への悪影響」を懸念する声があった。一方で「これは意識改革の第一歩」と条例推進派の議員が粘り強く説得。最終的には賛成多数で可決され、記者会見で山田宏区長は「7割以上の賛成を得た」と述べた。条例成立と同時に、市民と商業者による「レジ袋削減推進協議会」も準備され、辞退者に配る「エコシール」制度も発表された。地方独自の環境目的税としては画期的で、国の同意を得る手続きが残されていた
が、杉並区のこの挑戦は、後に全国の環境政策に波及する先駆けとなった。レジ袋一枚をめぐる条例には、当時の時代が映し出されていた。

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