容器包装リサイクルが社会の当たり前になった時代 2002年度
2002年度、日本の自治体による容器包装の回収量は85万8000トンに達し、前年度比33パーセント増という大幅な伸びを記録した。これは容器包装リサイクル法施行から五年で、市町村の分別回収実施数が2.9倍の2482自治体へ急増したことを背景にしている。制度導入当初は住民の負担感が強かったものの、2000年代初頭には家庭での分別が日常的行動として広く定着していた。
当時は循環型社会形成推進基本法(二〇〇〇年)や食品リサイクル法(二〇〇一年)など、資源循環に関する制度が相次いで整備され、国全体が廃棄物から資源への価値転換を進めていた。容器包装リサイクル法はその中心を担い、行政、企業、市民がそれぞれの役割を果たす仕組みが実働段階に入ろうとしていた。
特にペットボトルは十二倍という劇的な伸びを示し、飲料容器の主役が缶や瓶からペットボトルへ急速に移る中で、自治体の回収ルート整備と住民の協力が処理を支えた。ガラス瓶は2.5倍、プラスチック容器は4.3倍と主要容器が軒並み増加し、量的にも質的にも国内の資源循環システムが成熟に向かっていた。
二〇〇二年度の記録は単なる数量増ではなく、社会が捨てる社会から循環する社会へ移行する歴史的転換点を示すものだった。
No comments:
Post a Comment