Friday, August 8, 2025

近年、さまざまな再資源の事業力が開発され、急速に再資源ビジネス市場が開拓されてきました。しかしながら、技術的な評価や関係機関との調整の難しさ、既存の再資源利用率の低さなどの課題が少なくありません。塩素系廃容器、FRPをはじめとした熱可塑性樹脂、石油スラッジなど、処理が難しい廃棄物はまだ多く残されています。言い換えれば、そこにはビジネスチャンスが眠っているということです。

近年、さまざまな再資源の事業力が開発され、急速に再資源ビジネス市場が開拓されてきました。しかしながら、技術的な評価や関係機関との調整の難しさ、既存の再資源利用率の低さなどの課題が少なくありません。塩素系廃容器、FRPをはじめとした熱可塑性樹脂、石油スラッジなど、処理が難しい廃棄物はまだ多く残されています。言い換えれば、そこにはビジネスチャンスが眠っているということです。
「鋳物廃砂」.鋳物砂は工場において鋳造される工作機械や自動車などの部品の型として使用される砂(主に珪砂)で、珪砂に粘土を加えた生型や、フラン樹脂を加えたもの、ショット仕上げ時にショットプラスターから出るショット砂などに分類され、使用後は崩されて廃棄されます。日本鋳物協会では、年間約100万トンが排出されていると推計しています。
しかし、大手の工場では使用後、業者などに委託して再生し、鋳物砂として再利用しているところもありますが、中小工場では発生量が月に2〜3トンの小ロットであることが多く、ほとんどが最終処分場に埋め立てられています。また、再生するにしても、再生後の粒度が細かくなり、再利用できないものが一定の割合で発生し、それらも埋立処分されています。
「鋳物廃砂の再生方法」.現在のところ、再生の方法としては機械的に分離する「乾式」、微細な粘土などを水洗によって除去する「湿式法」、砂とガスに分離する「焙焼法」などがあります。「乾式」は歩留まりが悪く、「湿式法」や「焙焼法」はコストが高いなどの課題があります。再資源化のコストは地域によっても異なりますが、トン当たり数万円(運搬費除く)程度です。また、再生過程では、レンガやブロックの材料として利用されるケースもあります。
「石炭灰」.石炭の燃焼によって発生するのが石炭灰です。電気事業だけで年間約540万トン以上が排出されており、そのうち約400万トンがセメントや石こうの原料として再利用されています。リサイクル率は年々上昇しているものの、国内のセメント需要は公共事業の見直しなどで今後低迷が避けられず、石炭灰の処理が課題となっています。
「石炭灰の輸出政策」.これに対し、経済産業省は輸出政策を大きく転換し、輸出を奨励する方針を決め、ガイドラインを作成しました。特に建設ラッシュが見込まれる韓国などへの輸出強化が狙いです。また、セメント製造工程への廃棄物の受け入れ量を増加させるため、セメントの規格を改正し、塩化物イオンの許容値を引き上げました。しかし、課題はまだ残っており、石炭灰の再利用に関するセミナーなどが盛況です。石炭灰は電気集塵機で捕集したフライアッシュと、ボイラの炉底に落下したボトムアッシュに分かれ、フライアッシュは主にセメントや建材に、ボトムアッシュは土壌改良材などに利用されています。
「建設汚泥」.建設に関わる廃棄物の中で悩みの種となっているのが建設汚泥です。建設工事に伴って発生するベントナイト汚泥や、含水率の高い泥状の汚泥などが含まれ、そのままでは他の工事に流用できません。年間約100万トンの建設汚泥が発生しています。
「ベントナイト汚泥の処理」.特にシールド工事などから発生するベントナイト汚泥は厄介です。ベントナイトは掘削時の崩落防止のための安定液として使用されますが、処理が困難です。現在は数日間自然乾燥させるか、混凝集剤を加えて脱水し、運搬・埋立処理されます。ベントナイト汚泥自体は有害物質を含まないため、脱水・造粒・固化すれば埋め戻し材やレンガ原料として利用できます。しかし、建設現場は常に動いており、再資源化施設への供給が安定しないことや、現場での脱水にコストがかかることがネックとなっています。

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