手賀沼の水質汚染-千葉県-1996年12月
手賀沼は千葉県に位置する湖沼で、戦後の都市化と農業集約化により生活排水や農業排水が流入し、深刻な水質汚染が進行しました。1996年には化学的酸素要求量(COD)が25mg/Lに達し、全国最悪の水質とされました。同年、印旛沼は21mg/L、静岡県佐鳴湖は12mg/Lでした。2020年代には手賀沼のCODが10mg/Lまで改善しましたが、環境基準である5mg/Lには達していません。流域では雨水浸透施設や合併処理浄化槽が整備され、富士電機や荏原製作所の技術で窒素・リンを効率的に除去するシステムが導入されています。市民の清掃活動や環境学習が進む一方、さらなる技術革新と住民の協力が求められます。手賀沼の再生は地域経済や観光、環境の持続可能性に重要です。
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