東京における食品廃棄物リサイクル問題 - 2002年11月
日本では年間約1900万トンもの食品廃棄物が発生しており、特に東京、大阪など都市部の事業所から約900万トン、家庭から約1000万トンが排出されています。この廃棄物のリサイクル率は低く、ほとんどが焼却や埋め立て処理され、環境負荷が問題となっています。東京都では一部の食品廃棄物をメタン発酵させてバイオガスとして再利用する試みが行われていますが、全国的にはインフラ整備が進んでいないのが現状です。
また、江東区ではイオンやセブンイレブンといった大手企業が連携し、食品廃棄物を再資源化するプロジェクトが進行中です。これにより、有機肥料や飼料として廃棄物が再利用される取り組みが強化されています。今後の目標として、2020年までに30%のリサイクル率を目指していますが、技術的およびコスト面での課題が依然残されており、政府や企業のさらなる協力が求められています。
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