廃棄物焼却施設の問題 - 2000年10月
大分県の広域ゴミ処理計画では、廃棄物焼却施設の建設が進行しており、特に佐野清掃センターの設立が注目されています。この施設は2003年の稼働を予定しており、1日あたり387万トンの廃棄物を焼却処理する能力を持つ設計です。総事業費は218億円に上り、設計・施工を担当するのは清掃設備の大手、タクマ株式会社です。技術面では、焼却によって発生するダイオキシン類やばいじんの排出を大幅に削減するために、最新の排ガス処理設備が導入される予定です。また、焼却灰の再資源化にも力を入れ、焼却灰を利用した建材の製造が検討されています。
施設の建設場所は大分市内に位置し、大分県全域からの廃棄物を広域的に集めて処理する役割を担います。しかし、施設の建設に伴い、周辺住民からは大気汚染や健康被害への懸念が寄せられており、特にダイオキシンの排出量に対する不安が強調されています。これに対して、大分県は住民説明会を開催し、施設の安全性や環境への影響を詳しく説明するなど、地域社会との信頼関係を構築する努力を進めています。
さらに、焼却施設の燃焼効率を向上させるために、新型のバーナー技術が導入される予定で、これにより廃棄物の完全燃焼が可能となり、有害物質の排出を大幅に削減できるとされています。このプロジェクトは、大分県が直面する廃棄物処理問題に対する一つの解決策として、県内外からも注目されています。
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