鉛筆リサイクルの歩み ― 北星鉛筆の挑戦
北星鉛筆は、鉛筆製造時に発生するおがくずを再利用する技術を開発している。従来、板の約40%が廃棄されていたが、同社はこれを微粉末化し、新素材「もくねんさん」として活用。日清エンジニアリングと協力し、トナー粒子製造技術を応用しておがくずを加工し、粘土状の素材に変えることで、鉛筆の芯や他用途へ展開している。
2025年現在、北星鉛筆は「もくねんさん」の販売を継続し、工場見学施設「東京ペンシルラボ」で環境意識の啓発を行う。また、おがくずを活用した着火剤「着火薪」を開発し、焚き火や暖炉向けに提供。これらの取り組みは、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献し、持続可能な社会の実現を目指している。
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