中国における東シナ海の漁業資源減少
2020年代の東シナ海では、中国の過度な漁業活動と海洋汚染が原因で漁業資源が急激に減少しています。特に、中国長江から流れ込む窒素やリンを含む農業排水は、栄養塩濃度を高め、海洋汚染を引き起こしています。この汚染により、酸素不足の「デッドゾーン」が形成され、魚類の生息環境が悪化しています。中国水産総公司(CNFC)などの大手企業が東シナ海で乱獲を続け、2022年には漁獲量が2010年代に比べて約30%減少しました。また、違法漁業も増加しており、日本の排他的経済水域(EEZ)に侵入する中国漁船が増加しています。中国政府は2020年に漁業資源保護法を改正し、漁期短縮などの措置を講じましたが、資源回復にはさらなる時間が必要です。
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