2024年9月1日日曜日

絶滅危機に瀕する植物種-1998年4月

絶滅危機に瀕する植物種-1998年4月

国際自然保護連合(IUCN)は、世界の高等植物約27万種のうち、約3万4000種、つまり13%が絶滅の危機に瀕していると発表しました。この報告は、植物種の多様性とその重要性を強調しており、特に医薬品の原料として利用される種が多く含まれていることが注目されています。例えば、イチイ属(Taxaceae)は抗がん剤パクリタキセル(タキソール)の製造に使用されますが、このイチイ属の75%が絶滅の危険にさらされています。これにより、生物多様性の喪失が生態系全体に及ぼす影響だけでなく、人間の健康に対する潜在的な影響も懸念されています。植物種の絶滅は、生態系サービスの喪失を意味し、これには食料、医薬品、気候調整、水の浄化などが含まれます。これらのサービスの喪失は、最終的に人類の生活の質や存続にも影響を与える可能性があります。したがって、この報告は、植物種の保護とその生息地の保全が、地球上の生態系全体の持続可能性にとって不可欠であることを強調しています。

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