冥土行きの片道切符 ― 1961年、山陰夜行列車の闇取引

冥土行きの片道切符 ― 1961年、山陰夜行列車の闇取引

🔪 組員A（囁くように）：「…そろそろ、お時間でっせ。」

👤 組員B（周囲を確認しながら）：「見張りのネズミは？」

🔪 組員C（小さく笑いながら）：「チョロチョロしとったけど、駅で降りよったわ。これでスジも通せるな。」

👤 組員B（ニヤリとしながら）：「ほな、行こか。今日はカシラから"話をつけてこい"って直々のお言葉や。松山はんも、ええ加減わかっとるやろ。」

🔪 組員A（ゆっくりと松山の前に座り）：「お久しぶりですなぁ、松山はん。こんなとこで一人、気楽な旅とは、うらやましいですなぁ。」

👤 松山（警戒しながら）：「なんや、お前ら。こんな夜更けに、ただのご挨拶ちゅうわけやないやろ？」

🔪 組員C（ニヤリと笑い）：「いやぁ、そんな堅いこと言わんといてくださいよ。ちょっとした"商売の話"ですわ。境港のパチンコ屋、やっぱり引いてもらわんと困るんですわ。」

👤 松山（ゆっくり煙草をふかしながら）：「はぁ？ワシがどこで"イカサマの箱"開こうが、誰の許可がいるっちゅうねん？」

🔪 組員B（苦笑しながら）：「あんた、ほんまに"足洗う"気ないんやなぁ。ウチのカシラも、何回も言うたはずや。"道理"をわかっとけって。」

👤 松山（ふてぶてしく笑いながら）：「道理？こっちの筋も通っとるわ。お前らこそ、ワシの"堅気の顔"立てる気ないんか？」

🔪 組員A（短刀を取り出しながら）：「堅気の顔？勘弁してくださいよ、松山はん。ここで"お別れの挨拶"してもらわんと、ウチらもカシラに合わせる顔がありまへん。」

👤 松山（すっと立ち上がり、目を光らせる）：「ほう…ほな、ワシにケジメつけさせるっちゅうんか？」

🔪 組員C（肩をすくめながら）：「まぁ、そういうことですわ。"赤い花"を咲かせてもらいますで。」

👤 松山（苦笑しながら）：「けったいな話やなぁ…ほな、ワシも最後に"一番玉"でもぶちかましとこか？」

🔪 組員B（素早く後ろを固める）：「そないなモン、持っとらんやろ。もう観念しなはれ。」

👤 松山（ゆっくり座り直し、煙草をふかす）：「まぁ、しゃあないか。ワシの"運転"はここまでやな。」

🔪 組員A（短刀を握り直しながら）：「ほな、ええ旅を。冥土行きの"片道切符"は、ワシらが用意しときますわ。」