Monday, February 24, 2025

循環する未来 ― 竹中工務��の環境型枠革新 (1996年6月)

循環する未来 ― 竹中工務店の環境型枠革新 (1996年6月)

竹中工務店は、建設業界の環境負荷軽減を目指し、環境配慮型コンクリート型枠を開発した。従来の型枠には南洋材が多用されていたが、森林伐採の抑制と資源の有効活用を目的に、新技術を導入した。

「PPオーパレイ型枠合板」は、南洋合板の片面にポリプロピレン(PP)シートを貼り、耐久性を向上させることで転用回数を20回以上に拡大。従来型の約10回に比べて2倍の寿命となり、廃棄物削減にも貢献している。また、脱型時のコンクリート付着を軽減し、施工の効率向上を実現した。

さらに、竹中工務店は「塩ビリサイクル型枠」を開発。ポリ塩化ビニル(PVC)廃材を再利用し、ほぼ100%のマテリアルリサイクルを実現。耐水性・耐久性にも優れ、型枠の長寿命化と森林資源保護に寄与している。

この技術革新により、建設業界の環境負荷低減が期待され、今後はさらなる耐久性向上や広範な現場での採用が求められる。

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