Saturday, February 8, 2025

FRP廃船の不法投棄問題の��史

FRP廃船の不法投棄問題の歴史

1994年、日本全国の海岸や港湾でFRP(繊維強化プラスチック)製の廃船の不法投棄が深刻化した。全国調査では1573隻の廃船が確認され、その40%がFRP船であった。FRPは自然分解されず、景観悪化や漁場への影響が懸念された。これを受け、海上保安庁は1996年から取り締まりを強化し、警告シールの貼付や罰則適用を導入した。

2000年代には、FRP船の適正処理が推進され、2005年には一般社団法人日本マリン事業協会(JBIA)が「FRP船リサイクルシステム」を運用開始。セメント原料化などのリサイクルが進められた。しかし、処理費用の高さから不法投棄は続き、2003年には884隻の不法投棄廃船が確認された。

2020年代に入ると、FRP船のリサイクルシステムは継続的に運用され、地域ごとに定期回収が実施されるようになった。セメント焼成によるリサイクル技術も確立され、船舶所有者への適正処理の指導が進められている。

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