Saturday, February 22, 2025

海が変わる時—日本近海の���暖化と生態系の行方(2007年5月���2023年7月)

海が変わる時—日本近海の温暖化と生態系の行方(2007年5月〜2023年7月)

日本周辺海域の海面水温は、過去約100年間で顕著に上昇しており、気象庁のデータによると100年あたり+1.28℃の上昇率を記録している。これは世界平均(+0.61℃/100年)よりも大きく、日本の気温上昇率(+1.35℃/100年)と同程度である。特に、東北・北海道沖の太平洋では、2023年7月に平年より5℃以上高い海面水温が観測されるなど、異常高温が発生している。また、千葉県館山市では、2003年から2022年のデータを基に100年換算で約+5℃の海水温上昇が推定されている。南西諸島では高水温によるサンゴの白化が深刻化しており、水産業にも影響が及んでいる。

この変化は漁業や生態系に大きな影響を与えている。和歌山県の紀南地方沿岸では、マサバの漁獲量が減少し、ゴマサバの漁獲量が急増。水深100mの水温は1993年までは15℃台だったが、1995年には16℃台に上昇し、2002年以降は17℃台に達した。これにより2003年からゴマサバの漁獲量がマサバを上回り、2005年にはサバ全体の漁獲量の8割を占めるようになった。

青森県では、マコンブの生育範囲が縮小。青森県水産総合研究センター増養殖研究所の調査によれば、冬期(1~3月)の海水温上昇が影響している。津軽海峡では、マコンブの生育が悪化し、海底に海藻が生えない「磯焼け」現象が確認されている。大間沖では、寒流系の海藻であるマコンブやガゴメコンブに代わり、暖流系の海藻が増加。経済価値の高いコンブ類が減少し、漁業に深刻な影響を与えている。

瀬戸内海でも海水温の上昇が確認されており、ノリの養殖に悪影響を及ぼしている。岡山県の水産関係者によれば、冬期の海水温上昇によりノリの生育が困難になっているという。また、かつてはほとんど発生しなかった冬期の赤潮が発生し始めており、漁業関係者の懸念が高まっている。

海水温の上昇は、台風の発生頻度や強度の増加、海面上昇にも関連し、沿岸部の生態系や人々の生活に影響を与えている。将来的には、気候変動シナリオに基づく予測では21世紀末までに日本近海の海面水温がさらに上昇し、高排出シナリオ(RCP8.5)では約3.6℃の上昇が予測されている。このため、温室効果ガスの排出削減や海洋環境のモニタリングなどの対策が求められている。

関連情報
- 日本の海面水温上昇率(100年あたり): +1.28℃
- 世界平均の海面水温上昇率: +0.61℃/100年
- 千葉県館山市の海水温上昇推定: 100年換算で約+5℃
- 東北・北海道沖の異常高温(2023年7月): 平年比+5℃
- 将来予測(RCP8.5): 21世紀末までに+3.6℃上昇
- 影響: サンゴの白化、水産業への悪影響、台風の強度増加、海面上昇

出典:
- 気象庁
- WWFジャパン
- JAXA
- Niterra 未来の目
- Econews

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