2018年11月27日火曜日

拡大基調に入ったリユース市場…。

<使用済み製品のリユース・ビジネスは拡大の一途へ>

エコビジネスネットワークは10数年前から使用済み製品(中古品)を再使用するリユース・ビジネスを環境ビジネスの成長分野であることを予測して市場分析をやってきた。資源小国の日本では資源確保の観点からも、使用済み製品を有効にリサイクルして再資源化するのも重要だが、中には即リサイクルに回すのではなく、これを再生させて再使用(リユース)するほうが得策の場合が多々ある。製品の延命を図ることのほうが新たな資源、及びエネルギー投入をしないで済むのだ。そればかりでなく、そこには、新たな中古市場や修理・修繕などのリペア・ビジネスの数々が創出される。多くは中小事業所だが、幅広い雇用創出につながる。最初は中小規模もここ10年で上場を果たした企業は10社を越える。エコビジネスネットワークでは、2020年までに現在の2倍の市場が創出されると読んでいる。店舗形態は大型複合化する一方、扱う品目を絞った専門店に分極化。また顧客も一般消費者と事業所向けと明確に進むだろう。元来、リユース市場は景気の低迷に歩調を合わせて伸びると言われている.現在のリユース市場も同じ傾向であることは否めないが、最近では、従来なかった市場特性が出てきている。好不況に関係なく、特に需要層の趣味、趣向の多様化に加え、使用済み製品(誰が使ったのか分からないから気持ち悪い等)への偏見が薄らいで、機能性や意匠性が良ければ、というニーズが強くなってきている。一方、供給がわも、ニーズに合わせたアイテム数、流通量、品質を向上させつつ、また商品情報の発信、販売方法・システムの拡充を図っている。ネットオークションでは、すでに1,5兆円を軽く超える市場を形成している。リユース店では「新品を買う時、中古で売れる商品を選ぶのがポイントです」と言う。リユース・ビジネスには成長産業から外せない。