2018年11月30日金曜日

LCA (Life Cycle Assessment)って何? 環境ビジネスここがポイント 1999.04.15

LCAって何?LCAとは私たちが享受する製品やサービスがそのライフサイクル全体(資材の調達、生産、消費、廃棄までの製品の全生涯)を通して環境に与える影響を分析・評価し、数値化する1つの方法だ。LCAを実施する目的は人間活動のさまざまな局面において環境負荷を低減するための判断材料とするものだが、LCAの利用目的がいろいろ見えてきた。①自主改善支援。製品や製法プロセスなどの環境負荷を計算し、リサイクル可能な材料を選び、環境負荷の少ない環境調和型製品(ECP)を開発するための支援ツール、省エネ加工や組み立てによるプロセスの改善などを定量的に評価でき、企業の環境マネジメントシステムによる改善効果の定量的評価ツール、さらに環境調和型製品はマーケティングに活用できる。②マーケティング支援。企業は、製品開発のみならず評価結果を積極的に外部に自社比較として公表し、製品や企業のイメージアップのための自己主張PRなどの支援ツールとしての活用。将来的には他社製品との比較PRとしてカタログなどに掲載可能。③消費活動支援。環境負荷を少なくするためのライフスタイルの見直しや環境教育普及のツール、環境負荷が少ない製品を購入選択するための環境情報(エコラベルなど)の活用。環境配慮した製品やサービスを積極的に購入するグリーン調達の促進にも貢献できる。④経済社会システムへの反映。低環境負荷、循環経済社会システムへの実現にむけての基礎情報。環境実態を把握し、将来に向けての環境行政を構築するための基本環境情報としても活用できる。さらに自主改善につながる環境管理システム対応にも反映できる。LCAの実施または利用者の側面から分類すると、①の自主改善型とそれ以外の②~④に共通する製品選択支援型の2つに大別できる。

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