2018年11月9日金曜日

グリーンコンシューマ 環境ビジネスここがポイント 2001.10.20 - 2018.10.03

消費行動基準に環境配慮を持つグリーンコンシューマが日本においても近年、消費者運動とリンケージしたり、環境問題に関心を持つ若い世代の広がりの中で増殖中だ。とりわけグリーン購入(環境への負荷ができるだけ少ない商品やサービスを提供すること)への取り組みが加速している。環境先進国のドイツのように消費者の80%が環境配慮型商品を優先的に買い支えするという風土と比べると、環境に準拠した消費者教育が遅れている日本ではグリーンコンシューマは数%と微々たるものにしか過ぎないが、環境配慮型商品のゆるやかな形成をみるとここ数年で10%は超えてくるだろう。 グリーン購入の基準については、おおよそ10原則あるといわれる。①必要なものを必要なだけ買う ②使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ③包装はないものを最優先し、次に最小限のもの、容器は再利用できるものを選ぶ④作るとき、使うとき、捨てるとき、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ ⑤化学物質による環境汚染と健康への影響が少ないものを選ぶ⑥自然と生物多様性を損なわないものを選ぶ ⑦近隣で生産・製造されたものを選ぶ ⑧作る人に公平な分配が保証されるものを選ぶ⑨リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ ⑩環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ、など。 この10原則を満たす消費行動は現状では不可能かもしれないが、そうした環境配慮の積み重ねがライフスタイルを変え、企業行動や社会全体を持続可能なものにしていく。視点を変えれば、環境配慮の消費者の変化に伴うらニーズに沿った商品が市場を形成していくことはまず間違いない。