2018年11月8日木曜日

環境ラベル 環境ビジネスここがポイント 2001.12.20 -2018.09.29

製品の環境性能についての環境情報を製品のマーケティング、宣伝広告に使用する環境ラベルが製品に添付されるケースが増えている。背景には2つの理由がある。ひとつは購入者である事業者・生活者に対して環境ラベルを使用することで、製品について何が環境に配慮しているか、どのような環境負荷を持っているか、どのような点で環境保全に貢献するかなどの情報を開示。製品の利用を促進させるため。もうひとつの理由は生産者の環境主張が可能、環境ラベルの取り組みによって製品の環境性能を的確に捉えられる、環境面からの消費者のニーズを把握できる、グリーンコンシューマの育成に寄与できるなどが挙げられる。 では、どんな環境ラベルのタイプがあるのか。ISOの環境ラベルの分類によると3タイプある。タイプ1は独立した第三者が事業者や一般消費者からの申請に基づき製品分野ごとの判断基準について認定し、マーク表示するもので、具体的にはエコマーク。タイプ2は事業所独自の基準によって、製品における環境配慮をマークのほか宣伝広告に使用するもの。タイプ3はLCA(ライフサイクルアセスメント)手法などを用いて環境負荷データを定量的に表示するもの。タイプ1のエコマーク認定は現在4647品目。89年、人程度開始当初はわずか9品目だった。 グリーン購入法の制定、グリーン購入ネットワーク(2601団体加盟)やグリーンコンシューマの台頭などが環境配慮型製品市場のゆるやかな拡大の誘因になっているが、現在、環境配慮を念頭に置いた消費行動をとる事業者や消費者は全体の3%だといわれている。しかしこれが7%を超えると、一気に市場はブレークするだろう。信頼性や透明性、広範な環境情報などの提供について課題はあるものの、これからますます環境ラベルの製品の購入者のインターフェースとしても役割は重要なものになってくるだろう。