2018年11月7日水曜日

市場のグリーン化 3%、7%、30% 環境ビジネスここがポイント 2002.02.20 - 2018.09.25

市場のグリーン化が始まっている。製品の購入、利用、廃棄について常に環境配慮を優先する消費者がこの国に登場した。グリーンコンシューマと呼ばれるこの消費者は全消費者との比率で言えば、わずか2~3%に過ぎない。しかし、この数値の多寡というより、むしろこうした新しいタイプの消費が登場したことがとても重要なのだ。なぜなら、物事が大きく動き始める時の必須のコアができたからだ。 物事が段階的に発展していく際の各段階の目安として3%、7%、30%という数値がある。たとえば最初に先駆的な3%のマニアが動き始め、次第に広がりを見せ7%に達すると、一気に加速化して30%台に。市場に影響を与え得るトレンドへと発展する。現段階において、グリーンコンシューマはいってみれば「環境マニア」かもしれない。しかし、消費者の環境意識の高揚、子供のリサイクル学習の普及、一方、企業の消費者に向けた環境情報の開示の進展などのインセンティブを考えると、このトレンドに揺るぎはない。ちなみにドイツあたりのグリーンコンシューマは60%を超えると。 グリーンコンシューマのグリーン購入にあたっての10原則がある。要約すると、リサイクル可能で、省エネ、省資源。環境負荷が少ない、修理、修繕が効いて長持ちして、かつ安全なものを購入基準としている。こうしたグリーンコンシューマの増大によって、企業サイドは環境配慮型製品や環境ラベルの開発が必至である。環境配慮のない製品や公害たれ流しの生産ラインから生産される製品が駆逐されてしまうのは将来、そう遠くない。安かろう、環境に悪かろうという中国製品はそう長く続かないと読む。百円ショップも難しくなる。逆に、品質・環境に配慮する製品およびサービスの本格出番はすぐそこだ。ちなみに、従来価格の15~20%高の環境分は買い支えるのがグリーンコンシューマである。