2018年11月8日木曜日

小型焼却炉 1998.10

小型焼却炉に関する明確な定義はないが、廃棄物処理法で届け出義務のないー時間当たり焼却量が200キログラム以下の焼却炉を指していう。 届け出がないため厚生省でも事業所や家庭などでの使用実態はほとんどつかんでいないが、 全国で少なくとも9万基以上稼働していると見ている。 循環型社会ヘ向けて、 廃棄物処理の方法は焼却からリサイクルへと移行しつつある。 しかし完全にリサイクルヘ移行するまでの問には、 現実問題と して目の前にある廃棄物を処理するために焼却の必要性はまだある。また広域化による地理的条件や廃棄 物回収システムが未整備なため、 小型焼却炉による処理の集約化も進められてぃるが、代替措置が困難な地域も少なくない。 そういったところでのニーズは今後もありつづける。 国内の小型焼却炉メ一カーは、一説には2500社以上あるといわれるが、その小型焼却炉の分野で、研究開発が盛んになっている。 背景には、 最終処分場の逼迫に伴うその中間処理費用の高騰、 各種の法規制によって事業系廃棄物の処理が難しくなること、 企業の環境意識の変化などがある。